千本松牧場
私は那須といえば涼しいものかと思っていたが、ここら辺は那須高原ではないのでそれほど涼しくないらしい。木陰やアスファルトではない土の地面が多いので、都心のアスファルトに照りつける暑さがないだけまだましだが、それでも避暑地というほど涼しいものではなかった。
小さな子どもたちが３人もいたので（しかも一人は４ヶ月の赤ちゃん）、子どもたちが脱水になるのではないかと心配だったが、日傘や帽子など（必需品である）を使いながら牧場のほうまで歩いた。
牧場には、ソフトクリーム売り場などの売店やレストラン、地元の野菜・果物売り場（東京にくらべめちゃめちゃ安い！！）、各種スポーツのできるところ、小さくて古い遊園地など色々なものがあった。
これほどの暑さでなければ、家族でなかなか楽しめる場所である。ただし、これだけ暑いととてもじゃないけど、スポーツをやる気にもならない。初夏とか秋に来たほうがいいと思った。
ただ、こんな暑さの中にも１つだけどうしてもやってみたいものがあった。“バンジートランポリン”というものだ。
体にバンジージャンプに使う綱みたいなものをつけて、トランポリンで空中高くポンポン飛び上がるものだ。とても面白そうだし、気持ち良さそうだった。２歳児から体重90㎏未満の人までできるらしい。
ものすごくやりたかったけど、私は一応妊娠５ヶ月の妊婦である。もし何かあったら嫌なので泣く泣くあきらめた。子どもが生まれて落ち着いたら、子どもと一緒にあれをやってみようと思った。
奥のほうには、ぼろくて今でも動いているのかというような古～くて小さい遊園地（デパートの屋上の遊び場に毛がはえたくらいのもの）があった。汽車とかあるのだが、ぼろくてもう使えなそうな感じだ。
大人からすれば、あまりにもしょぼい遊園地なのだが、２歳児の姉の娘と同じく２歳児の妹の息子は大喜び！「あ、この汽車まだ動くんだ」と言った感じの汽車に乗り、おおはしゃぎなのであった。子どもって何でも楽しめて素晴らしい！！
そして、さらにその奥には、“どうぶつふれあい広場”という、いよいよ牧場らしい場所があった。入場料は一人百円と書いてあるが、プラスチックの箱が設置してあるだけで、入り口には誰もいない。ここにお金を入れて入るらしい。
入ったはいいが、ここまでくるとあまり木陰はなく、私などはもうぐったりしてきた。広場の中に餌売り場兼売店みたいなところがあり、そこの日陰のベンチにお尻に根が生えたみたいに座り込んでしまった。日陰に入る途端、大分涼しく楽になる。東京よりはいくらか爽やかな気候ということだ。
ここにはたくさんの動物たちがいるのだが、みんな暑さにぐったりしていて、猫なんて今にも死んでしまうのではないかと思うほどであった。
私はもう動物とふれあう気なんてまったくなかったので、私と姉と４ヶ月の赤ちゃんをベンチに残して、それ以外のメンバーで見学にいってきてもらった。やっぱり甥っ子・姪っ子はこんな暑さでも元気がいい。子どもってすごい・・・。う～ん、ついていけない・・・。
ちなみに、このどうぶつ広場には羊やヤギのお散歩レンタルというものがあるらしい。
羊やヤギとの散歩が３０分４００円というのは高いのか安いのか良く分からなかったが、とりあえず今回は見送ることにした。
その後、みんなが見学から戻ってきてからまたゆっくりと駐車場のほうへ戻り、そろそろ宿に向かうことにした。それにしても相変わらず暑い・・・。
駐車場までの道には、時々観光用の馬車が走っていたり、乗馬するところもあるらしく、馬に乗っている人の姿も見かけた。
それに右手の空き地のほうには、気球まであった。
気球は本当に大空高く舞いあがるものではなく、ロープにつながれているのでそれほど高くは上がらないのだろうけど、子どもにとっては十分楽しめそうなものだった（私たちは乗らなかったけど）。
車に乗る前に、せっかくだから牧場のソフトクリームを食べて帰ることにした。牧場でのお楽しみである♪ソフトクリームなどを売っている売店は、たくさんの観光客で混んでいた。私と夫は、コーヒーフロート（コーヒーに牧場のソフトクリームがのっている）と自家製ウインナーを食べた。
コーヒーフロートは、おいしいソフトクリームがたっぷりのっかっているだけあって、普通のお店で食べるものよりはるかにおいしい^^ウインナーも食べごたえのある、大きくて太いもの。味がしっかりしていてとてもおいしかった。
こうして牧場の雰囲気と味を十分満喫して、みんなでいよいよ宿に向かった。今日泊まる宿は、鬼怒川温泉の近くにある“山家”という宿で、ここから車で１時間以上かかるところだ。高速道路などを使って向かった。
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